「はっ?何、これ……」


あたしは1枚のカードを見つめながら



時間が止まっていた。




【今日は、たのしかったね☆☆………………!!】



「アハハハハハッ!!!!なんだよこれ!!!」



声を出して笑うあたしは、自分でも目が据わっているのがよく分かっていた。





そう、あたしを狂わせた1枚の風俗のカード名刺。




“………ってゆーか、この日”




そう、守があたしを強く強く求めて来た日。




そして、あたしはこの日から少しずつ変わっていってたのに……




守は女を抱いた後にあたしを抱いた……



何も知らないあたしは、守のそんな気持ちにこたえて、寝顔を見ながら



“家庭というものを、家族というものを、作り上げて行こう”




だなんて、希望に満ち溢れていたのに―――






「やらかして、くれたじゃん……!!」



あたしは、笑いがとまらなかった