“あ………”



その時始めて千夏が泣き疲れあたしの腕の中で眠りに落ちた―――




一生懸命泣き続けていた千夏があたしの腕の中で小さな胸を動かしながら呼吸をして眠ってくれていた。



「おやすみ……千夏」



あたしはそおっと千夏用のベッドに移そうとした時にまた狂ったように泣き始めた。




「ごめんねっ!!」



急いで千夏を抱き上げまた抱っこをしたら千夏は目を閉じた。



「アハッ♪可愛い……」




あたしの体温を感じてくれたのかと思うと愛しさでいっぱいだった……



千夏があたしを求めてくれた……



そんな事がとても嬉しくて小さな手を握りしめてベッドに腰掛けた。



“1人じゃないんだ……”


こんな小さな千夏がそう思わせてくれた。



あたしの最愛の子供達が2人………




どんな時でも支えてくれている



小さな姿で一生懸命愛をくれる




あたしは千夏を抱いて面会ルームへと足を運んだ



相変わらず新生児室の回りには面会に来てるパパや家族達で賑わってる中、あたしはしっかり千夏の手を握って通り縋った。





幸せそうに笑顔で微笑む夫婦達を見て




あたしは千夏に笑顔を向けた。




“寂しくなんかないよ、千夏が居てくれるから……”




あたしは千夏と面会ルームの窓際の椅子に腰かけた。