君の隣で~☆星空☆続編~【完】

あたしはそのまま病室を出てカーテンの閉まっている新生児室の前に立っていた。



あれから、どのくらい経ったのであろう。




「千夏……ごめんね」



カーテンの向こうにいるガラス越しの千夏にずっと謝り続けた。




千夏の姿を見て可愛いと思う前に、


“なんで…何……!?”


そう思ってしまった自分が情けなくなって



どうして笑顔で、見つめ返してやれなかったのか……



あたしは後ろでヒソヒソ囃し立ててた人達と一緒だ




酷い母親だよね……。




それでも、新生児室の前までしか足が運ばず



新生児室に入って
千夏の状態を聞く勇気がまだあたしにはなかった。




何処かで、
あの千夏の姿を認めたくない自分がいた。