君の隣で~☆星空☆続編~【完】

あたしは携帯を片手に何度も何度も守に電話をしていた。


小さな個室に残されたあたしはただ1人、孤独と不安に襲われた。




いつも、笑顔の愛に支えられていたのかもしれない。


いつも、愛がいてくれたから……


あたしはきっと1人じゃない気がしていた。



あんなに小さい1人の女の子があたしの心を埋めていてくれたんだ




ベッドに横になり、じっとただ上を見ていると


隣から夫婦の声が聞こえてくる



旦那さんが奥さんに優しい言葉をかけている声が、痛いほど耳に入る



あたしは布団に潜りこんだ。




いつから……


こんなに強くなってしまったんだろう。



いつから……


こんなに感情を抑えることが身に付いたんだろう。



いつから……


あたしは作った笑顔で微笑むことができるようになってしまったんだろう。




もうどれくらい、
笑ってないのかな……


もうどれくらい、
おもいっきり泣いてないんだろう。




どんなに辛くても、


苦しくても、


寂しくても、


1人ぼっちでも、平気なふりができるのは


笑っていられるのは……



あたしに、翼を失った時ほどの


辛さや、悲しみ……

苦しさや、孤独感を越えられるものがないって



どこかで、感じているからだろう



だから、笑えるんだ。


だから、おもいっきり泣く事もできないんだ。