守が家に帰るまでかかる時間は大体30分程度。
あたしは時計の針と睨めっこしながら11時と同時に電話をかけはじめた。
守を呼ぶ長いコール。
あたしは、あの日以来……
人に電話をかける事に恐怖を感じる。
長く鳴り続けるコールがどうしても好きになれない
だから耳から放し、
いつも通話の画面が表示されるまで画面を見つめてる。
しかし、守が出る事はなかった。
きっと『すぐに寝ちゃったんだ』そう言い訳するに違いない。
あたしだってそんなに馬鹿な女じゃない……
1人陣痛室に残されたあたしには、守に対して憎しみの感情しか残っていなかった。
1人なんて慣れてたはず…
あたしは自ら壁を作りあげていたのかもしれない。
それでも何処かで探してた
期待していたのかもしれない
自ら作った大きな壁を
封印し続けていた心を
誰かにブチ壊して貰う事を
まだ何処かで、本当は……
信じて待っていたのかもしれない。
あたしは時計の針と睨めっこしながら11時と同時に電話をかけはじめた。
守を呼ぶ長いコール。
あたしは、あの日以来……
人に電話をかける事に恐怖を感じる。
長く鳴り続けるコールがどうしても好きになれない
だから耳から放し、
いつも通話の画面が表示されるまで画面を見つめてる。
しかし、守が出る事はなかった。
きっと『すぐに寝ちゃったんだ』そう言い訳するに違いない。
あたしだってそんなに馬鹿な女じゃない……
1人陣痛室に残されたあたしには、守に対して憎しみの感情しか残っていなかった。
1人なんて慣れてたはず…
あたしは自ら壁を作りあげていたのかもしれない。
それでも何処かで探してた
期待していたのかもしれない
自ら作った大きな壁を
封印し続けていた心を
誰かにブチ壊して貰う事を
まだ何処かで、本当は……
信じて待っていたのかもしれない。



