思えば………


いつも、あたしの隣には愛がいてくれた。


どんなに辛く苦しい時も、


守と揉めて家を何度か飛び出した時も、


あたしが1人で不安と戦っている時も……



いつも気付けば、



愛があたしの傍で微笑んでいてくれた。



小さな小さな……
愛がどんな時でもあたしを支えていてくれたんだ。




「愛……っ?」



「なぁに?」



「ありがとうね………」



「どういたましてっ!!」


そう………


あたしの傍に
いつからか天使が舞い降りて来てくれた―――



小さな体で
小さな小さな手で――



可愛い声で――



つぶらな瞳で――――。



愛がいたから、
あたしは少なくとも笑えてたのかもしれない。



この子がいたから
今のあたしが居る事が出来てる……。



「そろそろ行こうかっ!」


「うん!!」



「おんぶしてあげる!」



「だめだよ!あかちゃんくるしいっていうから」


「大丈夫だよ~!ちっとだけ!」


そう……



何処か大人っぽい愛は、きっと――――





あなたの分まで役目を果たしてくれてるのかな。



あなたの代わりを―――