君の隣で~☆星空☆続編~【完】

待合室のドアを開けた瞬間


お腹の大きな妊婦さんが
いっせいに見て来て



目を反らし下を向いた。




“ごめんね………”



やり切れない気持ちで愛の元に向かうと




愛はあたしのお腹を触りながら




「ママ……だいじょうぶっ?いたい…いたい?」




そうあたしのお腹を撫でた。




「愛…………っ!!」




待合室の中で愛をおもいっきり抱きしめ号泣した




涙が止まらなかった――



2歳になったばかりの愛でさえ何かを悟ったのだろう



愛は一生懸命にあたしの頭を小さな手で撫でてくれた





6月28日―――



あたしの中にいた小さな小さな命が天使になった。