慌てる先生………
慌てる看護婦さん。
あたしは内診台の上に上らされながら、子宮の痛みに転げまくっていた
その時聞こえた一言が忘れられない。
――ダメダナ――
あたしはその瞬間、唇を噛んで声を押し殺した
「今から麻酔をかけるから、一緒に数を数えてね」
「……………」
「一緒に数えて……!!」
“数えたら赤チャンがあたしの中から居なくなる…………”
そう思うと涙だけがつたってきて………
あたしが口を開く事はなかった
「1‥‥2‥‥‥7‥‥‥‥‥‥9‥‥‥‥」
“絶対……寝るもんか……………!”
そう意識朦朧の中あたしは心で叫び続けてた
「10‥‥‥‥11‥‥‥‥」
“ごめんね…‥‥‥”
「12‥‥‥‥‥13‥‥‥‥」
その13の数字と共に
あたしの意識はなくなった――――
あたしのお腹の中で
小さい小さい、1つの命が消えた――――。
慌てる看護婦さん。
あたしは内診台の上に上らされながら、子宮の痛みに転げまくっていた
その時聞こえた一言が忘れられない。
――ダメダナ――
あたしはその瞬間、唇を噛んで声を押し殺した
「今から麻酔をかけるから、一緒に数を数えてね」
「……………」
「一緒に数えて……!!」
“数えたら赤チャンがあたしの中から居なくなる…………”
そう思うと涙だけがつたってきて………
あたしが口を開く事はなかった
「1‥‥2‥‥‥7‥‥‥‥‥‥9‥‥‥‥」
“絶対……寝るもんか……………!”
そう意識朦朧の中あたしは心で叫び続けてた
「10‥‥‥‥11‥‥‥‥」
“ごめんね…‥‥‥”
「12‥‥‥‥‥13‥‥‥‥」
その13の数字と共に
あたしの意識はなくなった――――
あたしのお腹の中で
小さい小さい、1つの命が消えた――――。



