君の隣で~☆星空☆続編~【完】

慌てる先生………


慌てる看護婦さん。



あたしは内診台の上に上らされながら、子宮の痛みに転げまくっていた





その時聞こえた一言が忘れられない。







――ダメダナ――




あたしはその瞬間、唇を噛んで声を押し殺した




「今から麻酔をかけるから、一緒に数を数えてね」




「……………」




「一緒に数えて……!!」




“数えたら赤チャンがあたしの中から居なくなる…………”



そう思うと涙だけがつたってきて………



あたしが口を開く事はなかった





「1‥‥2‥‥‥7‥‥‥‥‥‥9‥‥‥‥」



“絶対……寝るもんか……………!”




そう意識朦朧の中あたしは心で叫び続けてた





「10‥‥‥‥11‥‥‥‥」



“ごめんね…‥‥‥”



「12‥‥‥‥‥13‥‥‥‥」





その13の数字と共に




あたしの意識はなくなった――――






あたしのお腹の中で




小さい小さい、1つの命が消えた――――。