“なに……それ”
そう思いながら重い腰を上げると、玄関の方がやたら騒がしくなっていた。
「おい!見つかったか?」
バタバタと部屋の中がいっせいに騒がしくなり、色々な奴の声が聞こえた。
「これだけですね、いないですわ……」
守の声が聞こえたが
あたしは状況を掴めずにいた
「分かった、今日の所はわりぃ~な、また連絡させて貰うわ………」
そう言うと騒がしい部屋が急に静かになり、守の大きなため息だけが聞こえた。
あたしはドアをそっと開けて守に近寄った。
「守…………?」
「…………。」
守は頭を抱え下を向いてた
あたしの声など聞こえてなんかいなかった
「守………っ!!!」
あたしの大きな声にようやく反応して顔を上げた
「やられたわ…………」
「翔サンに?」
その言葉を出すと同時に
守はびっくりした表情であたしを見た
「なんで、流奈……知ってんの」
あたしはただ首を振り続けた
「翔サンに裏切られたわぁ……俺」
「そう」
「びっくりしねぇか?」
「……」
「俺、金も貸してた、その他にも、お前に話せねぇような事、沢山してきた」
「うん」
「なのに、翔サンは……」
あたしは守の話しをただひたすら聞いていた。
「ねぇ?守……」
「なんだ」
「人はね、裏切るもんなんだよ」
「……っ!!流、奈……」
あたしはどんな顔をして
話していたんだろう。
守があたしの顔を血相変えて見つめてた
そう―――。
“人は裏切るもんなんだ…”
そう心の中で呟き続けてた。
そう思いながら重い腰を上げると、玄関の方がやたら騒がしくなっていた。
「おい!見つかったか?」
バタバタと部屋の中がいっせいに騒がしくなり、色々な奴の声が聞こえた。
「これだけですね、いないですわ……」
守の声が聞こえたが
あたしは状況を掴めずにいた
「分かった、今日の所はわりぃ~な、また連絡させて貰うわ………」
そう言うと騒がしい部屋が急に静かになり、守の大きなため息だけが聞こえた。
あたしはドアをそっと開けて守に近寄った。
「守…………?」
「…………。」
守は頭を抱え下を向いてた
あたしの声など聞こえてなんかいなかった
「守………っ!!!」
あたしの大きな声にようやく反応して顔を上げた
「やられたわ…………」
「翔サンに?」
その言葉を出すと同時に
守はびっくりした表情であたしを見た
「なんで、流奈……知ってんの」
あたしはただ首を振り続けた
「翔サンに裏切られたわぁ……俺」
「そう」
「びっくりしねぇか?」
「……」
「俺、金も貸してた、その他にも、お前に話せねぇような事、沢山してきた」
「うん」
「なのに、翔サンは……」
あたしは守の話しをただひたすら聞いていた。
「ねぇ?守……」
「なんだ」
「人はね、裏切るもんなんだよ」
「……っ!!流、奈……」
あたしはどんな顔をして
話していたんだろう。
守があたしの顔を血相変えて見つめてた
そう―――。
“人は裏切るもんなんだ…”
そう心の中で呟き続けてた。



