「おっ!リレーか!?」

海の声がした。

「ちょっと海。お前邪魔だよ。」

「空と海!?もう走ったの!?速くね!?」

さっきまで5周だったと言うのに。
速すぎる。

「んまー。俺らふつーに走ってきたから。お前らがしゃべりすぎてんだよ」

「え!?そんなにしゃべってたかな」

「あはは。利歩のトラウマ物語だからね・・・」

千夏が言った。
私のトラウマ物語を・・・・

「千夏。トラウマ物語って何だ?」

「あああ!!ほら!海!練習始まる!!うん!」

「ああ!ごめっ、海君。何でもない」

「海ー・・俺ら次また18周行くぞ。」

「なんだ!!あとで聞かせろ!!そのー・・トラウマ物語!!」

ぎゃあ、ぎゃあ言いながら海は、空に連れられた。

「ごめん!利歩・・・」

「いいのー気にしてないのー」

もう、どうでもいいと思いガクリと肩を落とした。