「ごめんね。ちょっと遅くなっちゃって…」




「俺は大丈夫。美緒は大丈夫だったか?」




心配そうな顔をして、あたしの頬に触れた。



手から伝わる晞李の温もりにドキドキする。




「だ、大丈夫!晞李が守ってくれるでしょ?」




焦りを隠すために晞李の手を握った。




「そうだな。美緒は俺が守ってやるから」



あたしはこの言葉に安心した。