あの夏の日と、私と、キミと。




「私ね、小さい頃に親に捨てられたの・・・それで施設に預けられた」



「じゃあ奈緒の父さんと母さんって・・・」



「血の繋がりの無い人たちだよ」



「・・・・・・」



「なんか暗くなっちゃったね。そろそろ時間だし教室に戻ろう?」



「うん」



私はいつものように、笑顔で悠貴に言った。



その笑顔が悠貴にはどう見えたのかな?