「私ね、小さい頃に親に捨てられたの・・・それで施設に預けられた」 「じゃあ奈緒の父さんと母さんって・・・」 「血の繋がりの無い人たちだよ」 「・・・・・・」 「なんか暗くなっちゃったね。そろそろ時間だし教室に戻ろう?」 「うん」 私はいつものように、笑顔で悠貴に言った。 その笑顔が悠貴にはどう見えたのかな?