直る可能性が高くても、東京は遠い・・・。 今すぐに決断できる事じゃない。 「少し・・・考えさせて下さい」 「わかりました」 それだけ言って、悠貴と一緒に診察室を出た。 部屋を出て病室まで戻る途中、悠貴とは何も話さなかった。 廊下はひんやりしていて、いつもより寒く感じた。