あの夏の日と、私と、キミと。




「結果は・・・網膜色素変性症です」



「あの・・・・その病気って最終的にはどうなるんですか?」



「徐々に視野が狭くなり、色の識別も出来なくなります。
簡単に言えば・・・失明です」



ショックで、言葉が出なかった。



「ご家族の中で、この病気を抱えている方は?」



「わかりません・・・本当の両親ではないので」



医者も私も黙ってしまうと悠貴が口を開いた。



「あの!!」