「ファインプレー、紗緒ちゃん。」
「ナグサメ先輩…。」

先輩はニコって笑う。
自分の事の様に喜んでくれてる顔して…




「…先輩、その顔でカフェオレ渡さないでください。」

「あ、そう?」


結局私はトップ2でしたよ。
トップ2ですわよ。
唯人君より遅いですわよ。

「紗緒チャン。」
「…なんですか、竹友センパイ。」

「カフェオレでも喜んでいいと思うよ…?」


涙目で、プルプルとカフェオレを持つ左手を揺らす竹友センパイがそこに居た。

センパイは…自腹だ。
なぜならトップ3だからだ。
私より遅いからだ。


「それにさ、紗緒ちゃん。今日、パンには触れたんだろ?」
「そうなんですよ~…。」


さっき。
パンの袋にぱさって触れたのだ。
でも、唯人君にとられてしまったのだ。

「惜しければ惜しいほど悔しいんですよ。」

涙目でカフェオレを飲む。


あとちょっとなのに。