「このメールが、春真の迷惑になるなんて分かってる…。叶わない恋だとも、思ってる…。だけど、やっぱり好きなんだ。どうにもできない現実でも、どうにかしたいって思ったの。だから告白した。」

…杏…。

「フラれたらそりゃツライよ。でも、実るだけが恋じゃ無いじゃん?実るのが、全てじゃないでしょ?春真から、返事のメール来た時…あたしは嬉しくなろうと、苦しくなろうと、前には進めると思うんだ。実ったって、上手くいくとは限らない。だったら前からウジウジ悩むのやめたんだ。壁にぶつかったら、それ乗り越えて前に進めばいいでしょ?」

そういうと杏は、ニコッて優しく笑った。