キーンコーンカーンコーン…

「やばい、やばい~、遅刻ー!」

チャイムが聞こえる。

このチャイムは『もうすぐ遅刻だよ!』って合図。

そして5分後、もう一度なるチャイムではアウト。

本遅刻だと、成績にのっちゃうよー!


昨日あんな感じでウハウハしてたら、完全に寝坊。

どうしよう、今日は髪の毛ぐちゃぐちゃだったから2つ結びにしちゃった。

でもコレ楽だなー。今日からこうしようかな。走らないといけないし。

「ヤバイ、ヤバイ。」
靴箱で、急いで上靴にかえる。
カタン。
近くで同じように靴を変える音がする。

「…あ!」
「ん。新島か。」

ゆ、ゆ、唯人君~~~!!!!
「ゆっ、唯人君、おはよ!!」
「オス。もうちょっとで遅刻だぞー。」
「唯人君だってそうじゃん!」

二人でとりあえず走って教室へ向かう。
前後別々のドアから入る。

キーン、コーン…

ぎりぎり、セーフかぁ…。

「新島!高梨!!今日はギリギリだがっ、注意しろよ!!」

「ういーす。」

「はーい。」

それぞれ返事をして、席に座る。


「新島さん…意外だね…。」

どこかから、そんな声が聞こえた。

意外?