「そんなのいーって!弥生さんはめときな?」





『だめっ!悠弥君の右手にはめて?』






「…じゃあ、これでいい?」




ぎゅっ






私は左手に、悠弥君は右手に手袋をはめ
のこっている手をつないだ





「こっちのほうが温かくていいや」





ニコッて笑う悠弥君は私をドキドキさせる達人なのかも
なんて考えていると




「うわぁ…きれー」




目の前には大きなツリーが





『ほんと、きれー……』