少しでも、私のこと意識してくれるようになった?



燈弥には伝わっていないのかもしれないけど、私のこの恋は本物だよ。



「……ねぇ、燈弥?」


「なに?」



――――私のこと、どう思ってる?



頭に浮かんだその言葉を、飲み込んだ。




「……ううん、なんでもない」




燈弥は不思議そうな顔をしていたけれど、何も聞いてはこなかった。



好き。



その言葉を、いつか燈弥から聞かせてくれる日がくるかな?


そしたら、いつになるのかな?


私、おばあちゃんになってるかな?


一生言われないかもしれないね。



でも、それでもいいよ。

燈弥の側にいられるのなら。


今の関係以上に、燈弥が私から離れてしまわないのなら。


私の燈弥への好き度は、私の人生と同じ。


人生と同じように深くて、死ぬまでずっと、大好きなの。