「で?なんで居るわけ?」
燈弥は冷蔵庫からお茶を取り出す
「会いたかったから」
私がそう答えると
「あっそ」
いつも通りの冷たい返事が返ってきた
……やっぱり、私って相手にされてないんだね
少し痛んだ胸をぐっと押さえて、私は燈弥の元に近づいて行った
お茶を飲み終えて、ソファに座っている燈弥の隣に腰を下ろした
燈弥の横顔をチラッと覗き見る
……カッコいいなぁ
黒髪でキリッとした端正な顔立ちと、筋肉が程よくついたスラッとした体
……やっぱり、大好きだなぁ…
決して外見で燈弥のことを好きになったわけじゃない
燈弥のたまに見せる優しさが好き
私がしつこく燈弥に引っ付いても、燈弥は離れろとは言うけれど、絶対に怒鳴ったりしないんだ



