まりあが俺に気づいて



「……あ!燈弥ー!」



新入生の集団の中から、まりあが満面の笑みを浮かべて駆け寄ってきた



「「!!?」」



視線が一気に俺に集まる



……目立ちたくねぇんだけど




俺のそんな思いも知らずに、まりあが俺に抱きつく



「燈弥!会いたかったー…」



「分かったから、離れろ」




俺はいつも通り、まりあを引き剥がした





「燈弥、授業終わるの何時?」


「……3時半くらい」


「じゃあ、待ってる」


「帰れ」