「まりあ」


「?……んっ…」




読んでいた雑誌をテーブルの上に置き、顔を上げたまりあの唇に自分のそれを重ねた。



小さくてふっくらとしたまりあの唇は、俺の理性を奪っていく。



優しく、ゆっくりとキスをした。



しばらくして唇を離し、そのまま顔を赤くしたまりあを抱きしめる。





「と、燈弥…?」


「いいから、じっとしてな」



戸惑いながら頷いたまりあは、俺の胸に顔を埋めた。



それを確認した俺は、まりあの腰と頭に手を回して、さっきよりも強く抱きしめた。