「えっ!!白石先輩がいる!!」
「ウソ!!キャー!!カッコイイ!!」
「先輩!俺、先輩のファンなんです!」
「俺もです!どうしたらそんなにカッコ良くなれるんですか!?」
あっという間に俺の周りに人が集まってきた。
あー…やっぱ来るんじゃなかったか。
…?
視線を感じて顔を上げると、まりあが少し離れたところで、困ったような顔をしてこっちを見ていた。
…しょうがねぇ。
「悪ぃ、また今度な」
俺のファンだと言った男子二人の頭にポンっと手を置いて、その場を離れた。
「まりあ、行くぞ」
「!…うん!」
嬉しそうに笑ったまりあは、俺の隣にを小走りでやってきた。



