「見てー!水綺麗だよー!」 「コケるなよ?」 「大丈夫!」 冷たくて気持ちいい! バシャバシャと水を蹴って遊ぶ私を、燈弥が川沿いで立って見ている。 保護者みたい。 ……私からしたら、保護者みたいなものか。 「燈弥は入らないの?」 「そのうちな」 「?…そう?」 どうしたんだろう? 何となく、今日の燈弥はいつも以上に無表情な気がする。