で、でもね?
嬉しいんだけど…。
とても嬉しいんだけど…。
「はい、次の方行きますよー」
スライダーってこんなに密着するものだったっけ!?
私の腰には燈弥の腕がしっかりと回されていて、体が密着している。
少し上を見れば燈弥の整った顔が至近距離にあって…。
わ、私の心臓、破裂寸前なんです!!
だってこれ、後ろから抱きしめられてるのと同じなんだもんっ!
しかも二人とも今は水着だから、直に肌が触れ合ってるしっ…!
「まりあ、行くぞ」
「は、はい!」
そのあとスライダーはあっという間に終わっちゃって、私はドキドキしすぎて楽しかったかすら覚えてなかった。



