せっかく燈弥とプールに来てるのに、心が暗くなってく。 燈弥が、遠いよ…。 「まりあ、どうした?」 「あ…ううん、なんでもないよ」 いけない、いけない。 ボーッとしてた。 「スライダー、乗るんだろ?早く行くぞ」 すると燈弥は私の手を取って歩き出した。 それが嬉しくて。 嬉しくてしょうがなかった。 どうして燈弥は、私がして欲しいことが分かるんだろう。 なんで、こうやって私の側に来てくれるんだろう。 やっぱり、大好きだ。 好きすぎて、どうにかなっちゃうよ…。