海はホテルを出てすぐに着いた。
小道の坂を降りるとすぐに海だったから、2分も経ってないんじゃないかな。
「綺麗!透き通ってる!」
靴と靴下を脱いで、砂浜の濡れない場所に置いて海に入った。
「冷たくて気持ちいい!」
パシャパシャと足で水を蹴って遊んだ。
海なんていつぶりかな。
結構来てなかった気がする。
「燈弥は?入らないの?」
「俺はいい」
燈弥は日陰に座ってるだけだった。
相変わらずクールだなぁ。
そこもカッコイイんだけどね。
しばらく一人で海を楽しんでいたんだけど、だんだん寂しくなってきた。
…燈弥と一緒がいいな。
せっかく来てるんだから、一緒にいたいし。



