「待ってお母さん、私…」
「百合ー、俺温泉入りたい!」
「あたしも入るー」
あぁ…両親に言っても無駄だ…。
だったら…。
「花音ちゃーん」
花音ちゃんに言うしかない!!
「私、燈弥と同じ部屋なんて無理…」
「花音、早く行くぞー。俺早く花音とゆっくり休みてぇ」
ちょ、朔弥くん!
そんなこと言ったら花音ちゃんが…。
「待ってよ朔弥ー」
言うこと聞いちゃうじゃないですか……。
花音ちゃん、朔弥くん大好きなんだから……。
「まりあ」
燈弥がポンっと私の肩に手を置く。
「諦めろ」
「……はい」
結局、燈弥と同じ部屋になってしまったのでした。
いや、嫌じゃないんだけどね?
ホントに私の心臓、最後まで持つかなぁ!?



