「ごめんねー、燈弥くん」 「いや、大丈夫なんで」 百合さんは悪くない。 悪いのはうちのお袋だ。 俺の胸の中で眠るまりあを見ると、スー…と気持ち良さそうに寝息をたてている。 ……あー、マジでこのまま行くのかよ…。 ましてや好きな女が自分の胸の中で寝てんだぞ? 我慢しなきゃならない俺の気持ちも少しは考えて欲しいもんだ。