「大変だな、燈弥」 「助けろよ、圭吾」 「やだよ。俺あいつ嫌いだもん」 俺だってキライだっつーの。 「それより燈弥、来てるよー」 来てる? 「誰が?」 「お前のお姫様」 圭吾はそう言って教室の前のドアを指差した。 そこに目をやると、まりあが教室を覗き込んでいた。 何やってんだ、アイツ。 また男に絡まれるだろーが。 「つか、お姫様ってなんだよ」 「えー?嘘じゃないしー」 とりあえず圭吾を殴ってから、マリアの元に向かった。