「っ……」




胸がズキズキと痛む。





その人は誰?


燈弥の何?





そんなことばかりが、頭の中をグルグル回ってる。





その人が、燈弥の好きな人?





「まりあ?どうかした?」




何も言わなくなった私を、愛羽が心配してくれたけど……。




「ごめん、何でもないよ」




精一杯笑顔を作ることしか、できなかった。