告白、か……。
私の告白はことごとくスルーされちゃってるし……。
私が燈弥好きだって言っても、燈弥は振り向いてくれない。
もしかして、他に好きな人でもいるのかな。
そう思った瞬間、胸がズキッと痛んだ。
「白石くーん」
グラウンドの方から、女の子の声が聞こえた。
白石?
その言葉に反応して、私は窓を開けて覗いて見た。
すると、グラウンドにはサッカーボールを持った二年生の先輩達がいて、その中に、燈弥の姿があった。
いつもなら、私は思いっきり燈弥を呼んでいた。
けれど、呼ばなかった。
……いや、呼べなかったんだ。
だって……。
だって、燈弥が女の子と話してたんだもん。
しかも、あの燈弥が時折笑顔を見せていたんだもん。