「燈弥?どこ行くの?」

「部屋」

「私も行く!」



燈弥と1秒でも一緒にいたい私は、すぐさまついて行った。



「……お前さ、男の部屋簡単に入るなよ」


「え?どうして?」



意味が分からずに首をかしげると、燈弥は呆れたようにため息をついた。



「……なんでもねぇよ」



燈弥はそう言って階段を登って行く。


……なんだったんだろう?

まぁいいか。



燈弥は部屋に入ると、カーペットの上に座り、ベッドに寄りかかるようにして雑誌を読み始めた。



そのすぐ隣に腰を下ろす。



こうしてると、彼女みたい……。