「いや、どうする?って…もう8時過ぎですし、帰らないとお家の人が心配するんじゃ…」



でもテンション高めなアタシとは逆に、所々灯りの消え始めたメイン通りを見回した龍樹は、アタシを見下ろしながら困ったように笑うだけで。



もう8時って…



「まだ8時じゃねぇか!!つまんねーじゃねーか!このテンションどーしてくれんだよ!付き合えよっ!!」



「えっ!でも…」



「いー、からっ!!」



「だっ!!芹奈さーん、痛い…ってか、これセクハラです…」



渋る龍樹のケツを思いっきり叩いたアタシは、じどっと睨みつけてくる龍樹を横目にハッと鼻で笑った。