ヒュー…ヒュー…。
開けっ放しの窓から風が入って、カーテンを揺らす。
窓の横にはハンガーに掛かったままの神ノ上学園の制服。
もう二度と着ないであろう…ただのアンティークだ。
この制服を見る度にあの言葉を思い出す。
『奏、体罰は俺が必ず止めさせる…任せてくれ』
『でも、』
『大丈夫。必ず、、、止めさせるから』
あの言葉が最後だった。
翌日、海は山奥で遺体で発見された。
俺は全てを告白するべきだった。
けれど…怖くて逃げた。
あの町から…あの学校から。
月瀬 奏はゆっくりと窓を閉めた。
「海…俺の事、恨んでるか?」
そう呟いたら涙が頬を伝って、床に染みを作った…。
「ごめんな…海」
涙はまだ止まりそうにもなかった…。