「遊園地に行きたい」

「え?」


いきなり突拍子のない言葉を言われ、キョトンとしてしまう。 僕から身体を少し離し、目をジッと見詰めてきたつぐみの頬には、細い涙の跡が出来ていた。


「行った事ないから。 俊太郎と色んな所行きたい」

「うん」


遊園地に行ったことが無いって………、ある意味凄い。


「色んな所で、色んな景色見て、――――俊太郎と楽しい事たくさんしたい」


僕の目にも涙が溢れた。 僕も彼女の提案に賛成だった。








僕と、結婚して下さい。

僕を一生閉じ込めて下さい。

一生愛して下さい。


あなたが居なかったら、多分僕は粉々に壊れていただろうから。








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