こっち向いて、早瀬先生。



「…………………もう、やだよ…先生……」







わたしは、誰もいない生徒会室で
ひとり、静かに涙を流した。




























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目が覚めると、窓の外は
漆黒の世界でいっぱいで。


真っ黒なキャンパスに
真っ白な月がひっそりと
浮かんでいた。




今は8時か……



枕元の携帯の液晶を確認した。




あれからわたしは授業へ行った。
しかし、久遠さんからの嫌がらせが
立て続けに起こり、

学校が嫌になって、勝手に学校を
早退してきた。


携帯には綾花から
体調を心配するメールが
二件届いていて

その中には知らない番号からの
着信も一件あった。