「なんで先生が朝から生徒会室にいるんですか?」



素直じゃないわたしは
舞い上がっている自分を隠すため
ついつい口調がきつくなってしまう。




「あははっ、俺顧問なんだけどなぁ、いちゃだめだったか?」


「あ、い、いえ…」




ニコッと微笑むその顔はずるい。


先生は顔が整っていて
いわゆる、"イケメン"だ。



生徒からも人気がある。




だから、わたしと彼の
ふたりだけの空間で
"わたしだけ"に向けられた笑顔は、
最高にきゅんとしてしまう。




なんかこう、特別な感じがして。
すごく嬉しくなる。