キーンコーンカーンコーン


一時間目開始のチャイムが
校舎内を駆け巡る。



すると、先生は慌てて
「授業入ってたんだった!」
と、叫んだ。



「行ったほうが
いいんじゃないですか?」


痛みをかみ殺して
冷たい声で平然を装う。


そんなわたしに気付かない先生は


「話、聞いてやはれなくて
ごめんな!放課後の生徒会で
話きくから!」

 
笑顔をわたしに向けると
生徒会を走って出て行った。