なんにも考えたくなくて
とりあえずぼんやりと
席に座っていた。
だけど頭の中には
久遠さんからの
嫌がらせの数々が
フラッシュバックしてきて。
それは自分では制御出来なくて
泉のように溢れてくる。
嫌がらせが始まったのは
今のクラスになった
先月からだ。
綾花と違うクラスになり
また新しい友達を
作る気分でもなかったわたしに
突然、ひとりの男子が
告白をしてきた。
新しいクラスになって一週間
経ったくらいだった。
もちろんふったが、
それを耳に入れた久遠さんは
いきなり、わたしに対して
陰湿な嫌がらせをはじめた。

