こっち向いて、早瀬先生。



「なにニヤけてんだよ~変態」


「早瀬先生に言われたくありません。」


「俺?俺はまぁ……たしかに変態だ。ってか、変態じゃねぇ男なんていねーよ」




そう言って、先生はケラケラと笑う。



そのときだった。


《3年A組 花村ひなた、早瀬先生。以上の2名は支給、生徒指導室までくること》


教頭の怒気の含んだ放送が
学校の敷地内に轟いた。



「やっべ、ついにきたかぁー…」


寝そべっていた先生は
起きあがると、苦い顔をして
頭をかいた。


そして、ポケットから
黒縁メガネを取りだしてつける。



このメガネをつけると先生は
先生モードに入る。


真面目になるのだ。