「あ~!勇樹くんだ♪」


玲奈はどこかの男子を指差して言った。


「え?勇樹くんって誰?」


私は勇樹くん自体を全く知らない。
会ったこともなかった。



「うんとね、陸上部の人!この前ね、ピンチだった私のこと助けてくれたの。」



「ふーん…ピンチって何やらかしたの?」


冷静に話しかける。



「川に靴落としたの拾ってくれたの」