俺は本当に話していいのか迷いながら、ソラの顔を正面から見つめる。


ソラはクシャッと微笑んで言った。


「ほら、早く」


俺はパァッと顔を輝かせて言った。


「うちの大学で一番レポートにうるさい教授から、俺だけAをもらったんだ!」


「そーなの??すごいじゃない」


そう言って微笑みながら俺の頭を撫でる。


俺は他人に頭を触られるのが嫌だった。


でもソラに関しては全然嫌な気がしない。


一見、興味なさそうな口調なのに、実際はすごく優しい声色で聞いていて安心するし嬉しい。