俺はたんたんっと壮快に階段を上がる。



今日は何とか彼女に見つからずにここまでこれた。



レポートの評価もAだったことから、今日の俺は機嫌がいい。



俺は相変わらず重たい扉を開けた。


そこにはモンブラン色の髪の毛をもてあそびながら、水色のブックカバーをした本を読むソラがいた。


ソラは俺に気付くと、水色のブックカバーをした本をおいて俺に手をふって言った。


「零也くん、二日ぶり」


意味あり気に微笑むソラは、まるで俺にもっと来いと言ってるようだった。