俺は時計を確認した。


1時20分かぁ。



そろそろ次の講義始まるな。


俺は立ち上がり言った。


「奏磨さん。俺、次の講義始まるんでそろそろ…」


奏磨さんはヒラヒラと手をふりながら、ニコニコ笑顔で言った。


「オッケー!また悩みがあったら、いつでも来いよ。……ブラックのアイスコーヒーおごってやるからよ」


俺は奏磨さんの、ブラックのアイスコーヒーという言葉に、一瞬ビックリしたがすぐに微笑み返した。


何でもお見通しってわけですか。


俺は出口に向かって歩きながら言った。



「お言葉に甘えて、また来ます」


「おう!あ、でも来るなら12時から1時30までにしてくれよ!じゃないと店長がうるさくてさ」


俺はそんな奏磨さんの言葉に笑いながら、大学に足を早めた。



結局、ソラのこと何にも分からなかったけど、いい店も見つけたし。


順調ってところかな?