ペンを机に置く。
どうやらつまらない講義は終わったらしく教室には俺しか残ったいなかった。
俺は最後に名前を書いて、原稿用紙を持ち上げる。
何度か読み返して思った。
相変わらず俺って馬鹿。
あんまりにも暇だからって夢物語ばっかり書いてさ。
俺はその原稿用紙を持って立ち上がり、ゴミ箱へと足を動かす。
俺はグシャッと原稿用紙を丸めると、躊躇無くゴミ箱に捨てる。
そして腕時計で時間を確認する。
よし。
今日はもう講義もないから、病院に行くか。
俺は筆記用具とノートを無理やり鞄に押し込んで、玄関を目指す。



