「超信じらんない!?」


俺のとなりでいきなりヒステリックをおこしはじめる女。


は?

今のこの店員の対応で、何をこんなにヒステリックおこしてんだ?


こんなに感じがいい店員で、なにが不満なんだよ?


俺は怪訝そうな目でヒステリックをおこす女を見つめる。


「ちょっと!!どう思う!?」


そう言って俺に、同意を求めた。


はぁ?

俺は心底嫌そうな顔で見る。


そしてチラッと店員を見た。


あぁ……。


店員は無表情でヒステリックな女を見つめる。


こいつもそうとう頭にきてるみたいだ。



俺は水を一口飲んで言った。


「どう思うって、なんも思わないけど?」


ヒステリックな女はいきなり立ち上がると涙を流して言った。


「鮎川くんのばか!!」


そう言ってドスドスと歩きながら店を出ていった。


おい、こら、まて。


お前みたいなヒステリック女より、頭はいいんだよ。


俺は舌打ちをして呟いた。


「「デブ女が」」



明らかに俺とは違う声が、俺の声と混じった。


パッと横を向くとあの店員がにっこり笑っていた。


え?今のって……。