ソラが消えた屋上に1人、取り残されてしまった俺はその場に座り込んだ。


そして、思考を巡らせる。



いい線いってるよ?


つまり通ってはいない。

だが、大学には関係している、または関係していたのだ。


明日、大学の友達にソラのことを知っているか聞いてみよう。


ソラの名前が本名ではないから、なんとなくの見た目を教えて、似ているような人を知っていたら、片っ端から会ってみるしかない。


なんて、謎の多い女なんだ。


あんなに謎に包まれた人間を見たことがない。