ずるっ




「あっ」



「ちょっ」



ズッテーン



紘が木から落ちた




落ちたと言ってもそれほど高いところにいたわけではないけど…



せいぜい、2、3メートルくらい




「ちょっと、だいじょうぶ?」



ずりずりとあたしは木から降りた




「いたーい‼︎」




紘のそばに行くと今にも泣き出しそうだった




「もー、男の子でしょ?血出てる?」




「出てない」




「なら、だいじょうぶだよ‼︎」




「うん…」



そんな感じで紘を慰めた