これは、由宇と紘がまだ小学校に入る前の時の話
「ひーくん、あーそーぼー」
「ゆーちゃん‼︎」
この頃、まだ小学校に通う前、あたしは紘のことをひーくんと呼び、紘はあたしのことをゆーちゃんと呼んでいた
あたしは毎日紘と遊んでいた
「ひーくん、今日は木登りしよー」
「ゆーちゃん危ないよー」
「大丈夫、大丈夫‼︎」
あたしはこの時凄く活発で、体を動かすことが大好きだった
紘の注意も聞かず、木登りを始めた
いつもは少ししか登らないのに、今日はちょっと多く登ってしまった
「うわー、すごーい‼︎」
いつもより高い景色
それに綺麗な青空に飛行機雲があった
あたしは思わず言ってしまったのだ
「えー、ゆーちゃんだけずるいー」
紘はそう言い、登り始めた